ここ1ヶ月の感想のようなもの。。。

「進捗どうでした?」
淡々と言い放たれたその一言。
ある日の早朝5時ちょっと過ぎ。とある駅での一コマだ。
発言主はとある乗務区の人。
真顔であたしはこう返す。「進捗ダメでした」と。
やり残したことが多すぎる。それほどまでに沿線で撮ってなかった気がするのだ。
続けて、「ただ、思い出はできました。」と、呟いた…。


もう帰ってこないだろう。
帰ってくることがあるならば、おそらくは真っ青になっているだろう。
アイツは事実上旅立った。

やってきた理由はわからない。
予備車にしては妙だった。
検査に入る編成がいるわけでもなく、故障した編成がいるわけでもなく…。
本当に突然、運用入りしたのだ。
そして、何があっても運用が狂わない…そんな編成だった。
そんな編成もある日、輸送障害で運用が狂った。
それでも、「特定の日に帰区する」…その条件を満たした運用に入った。
スケジュール通りの「帰区」。
ある意味で仕組まれていたのだろう。

阪和線内では色々な行先を出した。
天王寺」「鳳」「熊取」「日根野」「和泉砂川」「和歌山」。
「回送」で本線を爆走したり、区間快速の運用や、さらには1回だけ「和泉府中」行の含む運用で運用されたり…。
さらには「  」(白幕)で運用するということもあった。
ネタには困らない。そんな奴だった。
そもそも存在がネタなのだから、困る困らない以前の話ではあるが。

そんなあらゆる意味で異色の編成は、運用を離脱した。
近い将来、あそこからいなくなるのではないだろうか。

まだ、なにがしどこかに良心があったのだろう。
先の「よく言えば花形、悪く言えばネタ」の区間快速の運用は2回"も"充当してくれた。
本音を言えば和泉府中行ももっと入れて欲しかったが、それは叶わぬ夢となった。


これからの阪和線の話をしよう。
といっても、いつもの「日常」たる風景がしばらくは待っている。
異色の編成は、やはり長くは続かない。
玉に石-というのは失礼か-を混ぜるのは苦労が絶えないらしい。
オレンジ色の路線カラーにはスカイブルー…
…「そう相場は決まっている」、だそうだ。
別に何色でもいいじゃん?とも思うが、仕方ない。

次また、石が来たら。
次こそは後悔しないように。
次こそはしっかりと撮ることにしよう。

石ばかり来たら玉を撮ることになるだろうが…
そんなありえなさそうなことを考えるよりは現実味があるだろう。